長勝寺では、解説や法話を取り入れた葬儀を行っています。
大切な方の儀式において、ご遺族の皆様に「何をしているかわからない」「意味がわからない」という疑念を抱いてほしくないのです。
かと言って、あまり平易に傾いたり、涙を誘う過度な演出は、死を見つめ、故人の冥福を願う葬儀本来の意義から遠く離れてしまいます。
今、どんなお経が読まれているのか、どんな意味があるのか。葬儀の荘厳さを保ちつつ、皆さまにとって、なるべくわかりやすい葬儀となるよう心がけております。
当たり前ですが、私は臨済宗妙心寺派の法式に則った葬儀しかできません。どの宗派の葬儀もできるというような不真面目な事はできません。
モラルに反するから してはいけない のではなく、できないのです。
葬儀の場というのは、不思議とその人の気持ちが態度に現れるものです。
礼の仕方、手の合わせ方、座り方、歩き方に至るまで、すべてにその人の心が映し出されます。
葬儀とは冥福をお祈りするとともに、自身の生死を見つめる事ではないでしょうか。
手を合わせた先に横たわる故人を自分と思えば、、自然と見えてくるものがあります。