今週の絵手紙第50週
小学生の寺庭。ある時、教室で育てていたヒアシンスの、水中に伸びる根がどうなっているのか、どうしても見てみたくなったそうです。
抜いてまた元に戻せばイイや、と、好奇心を抑えられずに引っこ抜いたところ、あまりに大きな根を元に戻せずに慌て、あたふたしているところを担任に見つかり、しっかり怒られたそうです。
さて、本日3月6日は先住職の祥月命日です。丸2年、3回忌を迎えました。
人は生きている間、常に向上しているものだと思います。ですから人の価値は死んでからでないと分りません。
そしてその真価は、善行、悪行や命の長、短で推し量れるものでは無いと思っています。
3回忌、沢山の方々にご供養頂きました。供養の最中、だんだんと亡き先住職の人生が判ってきたようにも思います。
知らぬ間に伸びた根に支えられていたからこそ咲く、ヒアシンスの善き、といったところでしょうか。