寺庭さんの絵手紙 第18週目
朝晩少し冷えてきました。
どこからともなく、きんもくせいの薫る季節ですね。
絵手紙の「姿より香りに生きる花もある」とはきんもくせいの事のようですが、
よくよく観察してみると、きんもくせいの花も可愛らしい姿をしてますよ。
この歌、人間になぞらえて、容姿は性格でカバーするとか、今と別の生き方を模索するという意味ではないでしょう。
何処からか判らないけれど、スーッと香るきんもくせいに感動を覚え、それを無心に詠った。ととる方が禅的ではないでしょうか。
禅というと難儀な、ややこしいというイメージを持たれる方が多いですが、きんもくせいの香りを、いつの間にか素直に受け入れている自分。
自分の中にそんな素晴らしさがあったと気づくことも禅の一面だと思います。