寺庭の絵手紙 第23週目
今週は冬至当夜ですね。柚子風呂が楽しみです。
お寺にクリスマスは無いけれど、冬至当夜はあります。
修行道場の冬至当夜は無礼講です。それはそれは盛大に宴を催し一人一芸を披露する習わしです。
厳しい修行道場で無礼講の宴?と思われるかもしれませんが、日々の厳しさがあるからこその無礼講なのです。
私達のように毎日が宴の者からすると、無礼講と聞いただけで俗な感じがします。
しかし、道場の無礼講には俗っぽさというものは感じません。ついでに聖なるものもありません。
聖・俗や清・濁といった両極のこだわりが抜けたところに真の人間性を見出す、といったところでしょうか。
ともすれば動物性を発揮しそうな師走の忘年会シーズンです。ご用心!