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今週の絵手紙

今週の絵手紙第34週

博多の仙厓さんは江戸時代の有名な禅僧です。

私の苗字「香泉」も実は仙厓さんに由来するのですが、その話はまたの機会に。

知ってか知らでか、寺庭さん恐れ多くも仙厓さんの柳の詩を載せています。

 

肉体と精神が一致する(身心一如)

私と私の周りの環境が一体(人境一如)

私も他人も皆大切な存在(自他一如)

 

仙厓さんに直接聞いたわけではありませんが、この詩は一如という事をを表しているように思います。別の言い方で不二とも言います。

嫌だとか我慢できないという心境の起こった時、その多くはこの一如の世界から分け隔てられた世界にいる時ではないでしょうか。

あらがう事をやめたとき、熱い湯を置いておくと自然に冷めるように、強風にも文句言わずに、揺れる柳の心が自然と現れるのでしょう。

今週の絵手紙

今週の絵手紙第33週

村上水軍、本因坊、しまなみ海道、そしてはっさく誕生の地。

 

このキーワードで因島を思い浮かべたあなたはかなりの瀬戸内通ですね!

因島は前の和尚さんが生まれた島です。故郷からはっさくが届きました。

春に島を訪れると、みかんの花の香りが島中を覆います。

因島のはっさくは日本一。とても甘く、上品な香りです。

今週の絵手紙

今週の絵手紙第32週

「蘭」

「春山古仏心を吐く」

綺麗な蘭の鉢植えを頂きました。

題する文字は、寺庭さんの好きな禅語です。

漢字からして、なんとなく綺麗な事を謳った事は分かりますが、

最後の「春の山が古い仏の心を吐いている」というのが引っ掛かりますね。

中国北宋時代の蘇東坡(蘇軾)は自身の悟りの境地を

「渓流を流れる水の音が仏の声に聴こえ、見渡す山々がそのまま仏に見える」

と詩にしたためました。

古仏心とは、お釈迦様以来、お悟りを開いた方々が、真の仏をありのままに見たり聞いたりした境涯でしょう。

 

色付き始めた春の山のように見事な蘭、まさに真の仏の姿です。