今週の絵手紙

寺庭さんの絵手紙シリーズ

第六通目

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観音さまは慈悲の菩薩さまです。菩薩さまは私たちと同じように、仏を目指して

日々ご修行に励まれているお方です。もしかして、隣りのあの人も観音さまかもしれませんね。

 

だいぶ前の事ですが、ある老人から

「坊さん、観音さまを拝んだらどんな良いことがあるのか。南無観世音と祈るだけではなく、もっと具体的な観音信仰の価値やご利益を教えてくれ。」とせがまれたことがあります。少し悲しい気持ちになりました。

観音霊場の四国八十カ所や西国三十三カ所を巡るお遍路さんは、ただひたすらに寺を巡り、ただひたすらに「南無大師返照金剛」「南無大悲観世音」とお参りをされています。

ご朱印を頂き道すがら有難いお接待を頂戴したり。

巡礼は様々な生きた菩薩さまに巡りあい、共に礼する旅でもあると思います。

ちょっとでも自分の得になるように、などといった価値やご利益目当ての悪心を吹き飛ばしてくれるのが観音さまの不思議なありがたさであるように思います。

 

いく千代も みちびきたまえ 観世音 長く勝る(すぐ)るる 蓮の臺(うてな)に

 

 

今週の絵手紙

第五通目

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蕎麦猪口にワイン。おしゃれですね。

ワインで血液がサラサラになるなら

処方箋にワインが出てきて良いようなものですが、

お医者さんの口からワインどころか酒のさの字も出てこないところを看ると・・

さてどうでしょう。

同じ酒でも飲んだ人によって毒となり薬にもなるのはその人の心に依るのでしょう。

「酒は飲むべし 飲ますべし 強いて人(自他)にすすむべからず」

かく言う私も無類の酒好きでしたが、翌朝の爽快と20年後の健康の為に、今は呑んでも月に数回です。

ちょっと寂しいかなぁ~

 

※酒の効能、用量については医療界でも賛否両論あるようです。

 

今週の絵手紙

第四通目

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やはずがや・半夏生・桔梗・河原なでしこ・未央柳

季節の花を色よく生けて・・

しばらくして見ると”やはずがや”の先が何者かに食われていました。

食べたニャー」としゃがれ声

犯人は、御年17才のばあさま猫「トラ」です。

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庭に出れば沢山食べれるのに、なぜか茶花を好むグルメ通?です。

今週の絵手紙

第三通目

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毎年この時期になると始まる長勝寺名物”梅仕事”

亡き祖母は医者で文才に長け、俳句、針をこなし、筆や花、卓球、裁縫等、なんでも出来る女傑でしたが、

その祖母をして「かなわぬ」と唸らせたのが寺庭(母)の梅干しです。

 

さる年の梅は縁起物ということもあり、今年は奮発して30キロに挑戦です。

台所には梅のさわやかな香りが満ちています。

酸っぱい梅を口いっぱいにほおばると

明日の朝のつらきことも、今日の日の疲れも、昨日の失敗も、

キーンと脳裏に響く梅の前には、どんなでしょう。

厄去る(申)年の梅の味は如何に!

たのしみです。

今週の絵手紙

第2通目

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二つ咲いた花の一方はわたげになりました。

花は種をわたげに託し、毎年毎年、私たちを楽しませてくれますが、

それを見る人は毎年毎年、歳を重ねてゆきます。

来年もどうか元気に私を見て下さいね。

同じ花を来年はどう眺めているでしょうか、、、

花から夢を頂いて一瞬一日大切に暮らします。

今週の絵手紙

今週の絵手紙「瀬戸の月」

第1通目

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寺庭さん(お年を召した方)が描いた絵手紙です。

第一回は「瀬戸の月」亡き祐山和尚の故郷、瀬戸内を想って描きました。