今週の絵手紙

寺庭さんの絵手紙 第17週

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シュウメイギクを見ると毎年思い出すのが、自分たちの結婚式です。結婚は一大事因縁なり。

あれから〇周年。楽しかったなあ~と思い出にふけってみたりします。

結婚と言えば、「お寺で婚活吉縁会」

11月6日に大分初開催となります。

今月1日8日16日の3日間で、私たちの予想をはるかに上回る数の会員さんに登録いただきました。

「次の登録会はいつ?」「次回開催はいつどこで?」と毎日たくさんのお問合わせを頂いています。

次の登録会は11月26日13時~17時、長勝寺にて行います。

詳しくは吉縁会のホームページをご覧ください!

今週の絵手紙

寺庭さんの絵手紙 第16週

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本堂の裏手、納骨堂のあたりに彼岸花が沢山咲きました。

 

亡くなった和尚が生前植えたものです。

春、秋一度も欠かさずに咲く彼岸花。

 

年々同じ様に咲く花、年々歳を取る私。

 

この花を眺めると、

亡きあとも花に生きる、父和尚を思い出します。

 

今週の絵手紙

寺庭さんの絵手紙第

15週目

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束の間の晴れ間に洗濯物を取り込んでいると一緒に付いてきたのは・・・

 

大きなカマキリさんでした。

台風前夜に一晩泊めて下さいなと言わんばかりです。

 

カマキリというのは案外人懐っこいというか、

人を見てもあまり怖がらないようにも思います。

 

いつだったか、大事な儀式中にある和尚さんの衣に付いたカマキリが、

大勢の列席者の前で頭によじ登ったことがありました。

(それ以来、その和尚さんはカマキリ和尚と呼ばれています)

列席者は驚く者あり、笑いをこらえる者あり、心はざわざわ大騒ぎです。

 

しかし、その和尚さん見事なものでした。頭の上に乗っているカマキリに微塵も動ぜずに、

儀式をやってのけました。

 

その和尚さんから、何事も真剣に挑む姿勢を学びました。

 

 

今週の絵手紙

今週の絵手紙第14週目

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今週は彼岸にちなんで曼珠沙華かと思いきや、吾亦紅(われもこう)ときました。

 

悲しい歌とは、2007年発売の「♪あなたに~あなたに~謝りたくて」という歌詞が印象的な別れの曲、すぎもとまさとさんの”吾亦紅”の事でしょう。

 

歌は母親の墓参りに行くところから始まります。そこで亡き母に対する想いがこみ上げてきたのでしょうか。

 

懺悔、後悔、郷愁、追憶、虚栄、願望、・・・まるで何色もの絵の具で塗り固められた抽象画のように、複雑な人の心がにじみ出ているように思います。

 

春分、秋分の日を中日とした1週間は、お彼岸。先祖供養の期間でもあります。近頃は休みだからと、一部学校などは運動会をやってみたり、やりたい放題ですが。墓前に手を合わせ、独り物思いにふけるのも善しです。

今週の絵手紙

第13週目

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日に日に秋の気配。

 

縁側から涼しい風が入る夜。葡萄を口にすると、外からリーンリンリンと虫の声。

月明かりを浴びて、虫たちのコンサートです。

つい先日まで暑さに辟易していたことを想うと、時の速さを感じますね。

 

今週の絵手紙

第12週目

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今週の画材は野菜のようですね。

寺庭さん絵を描き終えて「野菜の力で元気に生きてゆこう」

と賛を入れました。

禅宗寺院ではご飯の前に「食事五観文」というお経をお唱えします。

その4つめに、”食べ物は良い薬とし、心身を養うものとして頂く”とあります。

しかし、本来薬のはずの食べ物を、やれ塩分カットだ、やれ糖質抜きだの、やれ炭水化物抜きだのと、、、悪者にするのは、元を正せば、長年私たちの不摂生や身勝手さがそうさせたのではないでしょうか。

食べ物は悪くないですよね。

食べ物は薬とすると、自然に、食に対する本当の感謝が現れるように思います。

今週の絵手紙

第11通目

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台風一過と思いきや、また沖縄近海で台風が発生するんだそうです。

久しぶりの台風とあって、雨漏りよけのブルーシートに土嚢を乗せたりと各所の点検に追われた先週末でした。

今年の大分はほとんど雨が降らず、秋海棠にとっては受難の夏でした。そんな中の台風。ほんの少しの雨でしたが、草花には恵みの雨となりました。

しかし、東北や北海道の大雨被害など、全国に目を向けると、各地で痛ましい災害が起こっています。

恵みの雨でもありますが、一方では恨みの雨でもありました。久しぶりの雨と喜んではいられません。

 

被害に遭われた方々に謹んでお見舞い申し上げます。

 

台輪、斗栱、蓑束、面戸の仮組

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作業場では連日作業が続いています。

懐かしい昔の観音堂で見ると、現在作業中の部位がよくわかります。

(観音堂西側。桔木が折れ、屋根は力垂木と垂木で支えられていた。)

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旧観音堂では一部、ただの飾りとして付けられた部分もありましたが、

新観音堂では、全てしっかりと作られています。

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台輪はヒノキ、蓑束はクス、枡、面戸は全てケヤキ材です。

曲がらずに、面戸をすんなりとはめ込めるのは、

材料を良く寝かせて乾燥させているからこそ出来る仕事です。

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今週の絵手紙

寺庭さんの絵手紙

第10通目

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祐山和尚初盆とお盆行事のためしばらくお休みを頂いていました「今週の絵手紙」シリーズ、今日から再開します。

お盆は年間を通して最も多忙な時期です。8月1日からお盆のお参り「棚経」が始まり、

膝痛や夏バテに気をつけながら約半月。今年も何とか乗り切ることが出来ました。

お坊さんの着ている衣は改良が進み、かなり涼しくなってきてはいるものの、

やはり暑いのは同じです。おかげで、毎年お盆が終わる頃には暑さに強い体に変わっています。

今日はお休みを頂き、趣味の楽器の手入れと練習をしました。

盆疲れも徐々に抜け、夏バテ解消の頃にはもう秋が来ているのでしょうね。