先日、観音堂の材料が駐車場に搬入されました。
これは梁に使われる熊本のヒノキです。この他の化粧材は屋内に保管しています。
現場では足場が組まれています。
棟上げは年明けの予定です。
寺庭の絵手紙第24週目
4年前の12月2日、月命日のお勤め先で、雨の中ニャーニャー鳴いている子猫がいました。
聞けばその日の朝、玄関先にひょっこり現れたとのこと。誰かに捨てられたのでしょうか。
人なつっこくてどこまでも私についてきます。
車のドアを開けると、乗れとも言っていないのにさっさと自分から乗ってくる始末。
まるで「末永くよろしくお願いします」と言われているような気分です。
ヨシッ、これも何かの縁だと、和尚さんに頼み込んでうちで飼うことにしました。
毛がグレーなので名前は「ギン」。よく血統書付のロシアンブルーやシャリュトリューと間違われますが、
れっきとした雑種!
長勝寺のマスコットです。
寺庭の絵手紙 第23週目
今週は冬至当夜ですね。柚子風呂が楽しみです。
お寺にクリスマスは無いけれど、冬至当夜はあります。
修行道場の冬至当夜は無礼講です。それはそれは盛大に宴を催し一人一芸を披露する習わしです。
厳しい修行道場で無礼講の宴?と思われるかもしれませんが、日々の厳しさがあるからこその無礼講なのです。
私達のように毎日が宴の者からすると、無礼講と聞いただけで俗な感じがします。
しかし、道場の無礼講には俗っぽさというものは感じません。ついでに聖なるものもありません。
聖・俗や清・濁といった両極のこだわりが抜けたところに真の人間性を見出す、といったところでしょうか。
ともすれば動物性を発揮しそうな師走の忘年会シーズンです。ご用心!
寺庭の絵手紙第21週目
21週目の絵手紙は「雲中供養菩薩」です。
平等院鳳凰堂の阿弥陀様の周りを52体の雲中供養菩薩が飛び舞う様は、まさに極楽浄土そのものです。
実は私、先月から坂ノ市にある浄土真宗光國寺さんの合唱団に参加しています。
浄土真宗はご存知の通り、阿弥陀様をご本尊とする教えです。光國寺さんで歌う私は、雲中供養菩薩の様に美しい音楽を阿弥陀様にお供え出来ているだろうか・・と心配にもなりますが。
ともあれ、大きな声で歌うのは気持ちの良いものです。月に何度かある練習には寺庭(若いほう)も一緒に楽しく通っています。
コンサートが近づきましたら、ホームページでお知らせします。是非聞きにいらしてください。
寺庭さんの絵手紙 第18週目
朝晩少し冷えてきました。
どこからともなく、きんもくせいの薫る季節ですね。
絵手紙の「姿より香りに生きる花もある」とはきんもくせいの事のようですが、
よくよく観察してみると、きんもくせいの花も可愛らしい姿をしてますよ。
この歌、人間になぞらえて、容姿は性格でカバーするとか、今と別の生き方を模索するという意味ではないでしょう。
何処からか判らないけれど、スーッと香るきんもくせいに感動を覚え、それを無心に詠った。ととる方が禅的ではないでしょうか。
禅というと難儀な、ややこしいというイメージを持たれる方が多いですが、きんもくせいの香りを、いつの間にか素直に受け入れている自分。
自分の中にそんな素晴らしさがあったと気づくことも禅の一面だと思います。