観音堂完成

長らく更新を怠っておりました観音堂の建築ブログです

観音様がやっとお帰りになりました。

新品同様のようですが、何百年後には古めかしいお姿になる事と思います。

戸帳(前に掛けている金襴の布)は後藤利法衣店様に今回特注のものです

古典的な牡丹唐草文様ですが、大変珍しい裂地なのだそうです

京都の本山のような趣です

左にはお大師様

右には妙見様と阿弥陀様

小槌をカチンと叩いてお参り下さい

天上には絵天井、鰐口が吊るされています。岩澤の梵鐘様に作って頂きました。

お参りの際はゴーンゴーンと叩いてみてください。

音響重視で作成した為、観音堂自体の響きと相まってたいへん良い音がします。

数ある鰐口の中でもこのように良い音なのは無いのではないでしょうか。

 

細かい修正を加えながら、公開中です。どうぞお参り下さい。

観音堂内装

観音堂内部

漆喰壁に床は敷瓦です。

正面丸柱と左右の建具の材料は実は同じケヤキの木から取られたものです。

丸柱を作る時に建具用に製材されました。

ケヤキの建具という事もあり、かなり重厚です。

廻りはクワです。

敷瓦の四半敷きです。

黒っぽく見えるのは、食用油を塗った為です。

何週間かかけて塗りましたが、ペンキ用のローラーを使った為、結構簡単な作業です。

4回重ね塗りしてようやくこの色になりました。

観音堂 外装

軒瓦の形、こんなの初めて見た!と思いませんでしたか?

丸栄陶業、栄四郎瓦の「州浜」という新しいデザインです。

寺院などの伝統的な建築に用いられる事は珍しいと思います。

単に伝統を踏襲するだけでは、伝統を守った事にはならないとの思いから、

今後何百年と続く観音堂を未来の人が目にしたときの事を想像して選定しました。

 

この写真はまだ作業中ですが、正面の外装はヒノキです。

外部側面の壁は漆喰です。近くで見ると鏡のように反射しています。

また、チリ廻りと言って、壁際の美しさが際立っています。

三川は風雨が強く、側面下部は雨に打たれやすいため、特に耐久性を重視しています。

この板壁の厚みは約1センチ以上あります。また、棹の部分も単純に釘で張っただけではなく、頑丈にはめ込んでいます。

足場が取れて全体像が見えました。

正面の飾りは昔の観音堂そのままを忠実に再現しています。

木材はタイヒ(台湾ヒノキ)です。

観音堂 内装

観音さまの真上の格天井です。格はヒノキ、面は樹齢500年以上の米杉です

裏面は割れないように釘ではなく木材で固定されていきます

3面が完成しました

正面のケヤキ板張りです。ケヤキの柾目を使用していますが、なかなかこんな材料にはお目に掛かれません。あるようで無い逸材です

正面の丸柱に光付けをしています

削ってははめ込み、微妙な調整が続き、

このように丸柱を傷つけることなく、ぴったりと丸柱に沿ってはめ込んでいきます。

お堂周囲にヒノキのラス板がはめ込まれます。下地材に使うのは勿体ないくらい良いヒノキです。

釘は耐久性を考慮して、すべてステンレスを使用しています。

こちらは脇仏壇の光付け作業です

今回床板に使われたのはトガという針葉樹です。全て1本の木から製材されています。

仏壇のケヤキの光沢。鏡のようです。

床板、床板はアリを切り、全て樫でがっちり固定されています。

今ではなかなか見ることのできない技です。

観音堂屋根葺き~天井

瓦屋さんの作業はものすごく早いです。

皆様にご寄進いただいた瓦も上に載せられていきます。

ルーフィングを敷いてからあっという間の完成です。寒い中有り難うございました。

竹竿にカメラをくくってドローンまがいのワンショット。

屋根工事と同時進行で格天井(ごうてんじょう)の制作も進んでいました。

専用の足場を組んでから1mmもずれてはならない緊張の作業です。

材質は格は吉野檜、面は秋田杉です。

そして、絵馬がはめ込まれました。

旧観音堂の絵馬を京都の絵師さんに再現していただきました。

見上げると鮮やかな色彩が現れます。

天井の裏側はこんな感じになっています。

人が歩いてもビクともしない頑丈な天井です。

観音堂棟上げ2

桔木や母屋が入りました

化粧垂木が据えられていきます。

何本かは力垂木です。桁に込み栓でがっちり固定されています。

隅棟が入ると形がはっきりしますね。

野地垂木が入りました

野地板が貼られて、屋根の形が完成しました

下から見上げるとこんな感じです。すべてヒノキで出来ています。

天井が入るとこの小屋裏は見れませんが、代わりに絵天井がお目見えします。

観音堂棟上げ

棟上げに向けて観音堂の工事が始まりました。

 

柱に使われる吉野ヒノキです。

写真では分かりづらいですが鉋(かんな)をかけた表面が鏡のように光っています。

クレーンを使って柱を立てていきます。

柱貫、台輪、組物、桁(けた)が入ったところです

ヒノキの梁が渡されました。

隅木が入ると全体がだんだん見えてきます。

真柱が立てられ、いよいよ棟上げです。

 

棟上げ間近

先日、観音堂の材料が駐車場に搬入されました。

これは梁に使われる熊本のヒノキです。この他の化粧材は屋内に保管しています。

現場では足場が組まれています。

棟上げは年明けの予定です。

 

観音堂 石工事

いよいよ観音堂の現場工事が始まりました。

最初は墨出しを行い、石を配置する基準を正確に割り出します。

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石屋さんのクレーンを搬入

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ミリ単位以下の精密な作業が続きます。

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矢印の石は、元の観音堂を解体している時に発見された礎石です。

砂岩の一種、臼杵石のようですが、室内にあったため風化が無く石質も非常に良好。

しかも加工が見事だった為、元の位置にそのまま使うことにしました。

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ほぼ作業が終わった状態です。

精密な穴開けと配置、使われるたのは含水率が少なく重たく硬い石とのこと、お疲れ様でした。

台輪、斗栱、蓑束、面戸の仮組

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作業場では連日作業が続いています。

懐かしい昔の観音堂で見ると、現在作業中の部位がよくわかります。

(観音堂西側。桔木が折れ、屋根は力垂木と垂木で支えられていた。)

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旧観音堂では一部、ただの飾りとして付けられた部分もありましたが、

新観音堂では、全てしっかりと作られています。

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台輪はヒノキ、蓑束はクス、枡、面戸は全てケヤキ材です。

曲がらずに、面戸をすんなりとはめ込めるのは、

材料を良く寝かせて乾燥させているからこそ出来る仕事です。

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