コロナに思うこと

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 コロナとの生活も、はや1年間が過ぎました。人と接する機会は激減し、外出もはばかられ、経済は停滞を余儀なくされました。何より実際に罹患された方々のお苦しみを思えば、鬱々とした感の浮沈する日々です。

 しかし、そんな中だからこそ、久しぶりに人とお会いした時の嬉しさは増し、回復して元の生活に戻られた方を聞けばほっと安堵し、手を合わせれば、いま自分の命ある有難さに、みほとけのご加護とご先祖の遺徳のあることを見ずにはおれませんでした。

 けっして平穏とは言えない1年でしたが、報恩謝徳、有難く貴重な日々でもありました。

 コロナでなくても、元々悩みの尽きない日々。緩和策として坐禅を強くお勧めします。簡単に、毎日3分でも坐り、呼吸を調えてみて下さい。3分坐れば3分のやすらぎです。心の調った世界には拡大も終息もなく、どんな現実も受容する力、人や社会を許せる力が自分に元々備わっていた事に気付きます。悩めるあなたに、正しい坐禅をお勧めします。

 心が自ずと調ったら坐より立って、その境涯を日常に向け、自分にしか果たすことのできない役目を社会に活かして参りましょう。

2021年3月13日 | カテゴリー : 偶感, 長勝寺 | 投稿者 : 長勝寺