山門庫裡改修記録9

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瓦工事

今回瓦をご担当いただくのは早田久善氏と藤田拓人氏

使用する瓦はこのように、すべて擦り合わせを施す。地道で根気のいる作業。

こちらは熨斗瓦の反りを数値化しているところ。反りの具合によって使うところを決めていく
壁に使う目板瓦もすべて擦り合わせる
鬼瓦は姫路の安川製瓦店 鳴瀬遡雄氏によるもの。長勝寺の旧山門の鬼の顔をそのまま使った。
グラインダーで微調整。擦っては合わせの繰り返しで、隙間の無い緻密な作品に仕上がってゆく
熨斗の 上下に薄い板を挟んで作るわずかな隙間は「目透かし」と呼ばれる工法。 美的な意味と、水切れを良くする意味があるそうだ。目透かしの幅を多くとることで棟の曲線を出すことは簡単だが、ここでは熨斗瓦に端にいくほど角度を付けることにより、目透かしの幅は一定なのに曲線を描くという難しい作業。

棟が完成したところ。
目板瓦を施工中。至近距離で見られるため、仕上がりには特に気を使われたそうだ。
こちらにも目透かしを入れている。
壁は漆喰仕上げ

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