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今週の絵手紙

今週の絵手紙第31週目

先月28日に祐山和尚の一周忌を行いました。

今日は祥月命日。一年前の今朝亡くなりました。

昨日の事のようにも思いますし、遥か昔の事のようにも思います。

ある方から

 

春風や 忽(たちま)ち 友の 一周忌

 

という俳句を頂きました。

寺庭さんが墓前にお供えした花に句を添えて、今週の絵手紙をお送りします。


絵手紙は一周忌準備の為、しばらくお休みを頂いておりました。

観音堂 内装

観音さまの真上の格天井です。格はヒノキ、面は樹齢500年以上の米杉です

裏面は割れないように釘ではなく木材で固定されていきます

3面が完成しました

正面のケヤキ板張りです。ケヤキの柾目を使用していますが、なかなかこんな材料にはお目に掛かれません。あるようで無い逸材です

正面の丸柱に光付けをしています

削ってははめ込み、微妙な調整が続き、

このように丸柱を傷つけることなく、ぴったりと丸柱に沿ってはめ込んでいきます。

お堂周囲にヒノキのラス板がはめ込まれます。下地材に使うのは勿体ないくらい良いヒノキです。

釘は耐久性を考慮して、すべてステンレスを使用しています。

こちらは脇仏壇の光付け作業です

今回床板に使われたのはトガという針葉樹です。全て1本の木から製材されています。

仏壇のケヤキの光沢。鏡のようです。

床板、床板はアリを切り、全て樫でがっちり固定されています。

今ではなかなか見ることのできない技です。

今週の絵手紙

今週の絵手紙第30週目

寺庭さんは茶道の難しい稽古のためしばらく絵手紙はお休みしていました。

 

最近ようやく再開したのです。

 

これでも、何度も書き直しました。それでこれ。

内側にへばりついているワカメみたいなのは鳳凰だそうです。

 

どこか、こだわりがあるのかどうか知りませんが、

結果、今週の絵手紙シリーズ始まって以来、最も摩訶不思議な絵となりました事をお詫びいたします。

抹茶を飲む茶碗には見えませんね。

 

人間、生まれた時から「物事をそのままに、ありのまま受け止める」力を持っています。仏教ではその力の事を「仏性」と呼びます。

しかし、色々な思い込みやこだわりによって覆われた私たちは、その生まれ持った仏性という素晴らしい力を秘めていながら気付かずに生きているのではないでしょうか。

もし、仏性の眼で見直せば、わざわざ「天目茶碗」と書かなくても、素直にそのままの姿をスラスラと描けたでしょう。

ということで、今週は反面教師の一枚でした!