今週の絵手紙

第13週目

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日に日に秋の気配。

 

縁側から涼しい風が入る夜。葡萄を口にすると、外からリーンリンリンと虫の声。

月明かりを浴びて、虫たちのコンサートです。

つい先日まで暑さに辟易していたことを想うと、時の速さを感じますね。

 

今週の絵手紙

第12週目

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今週の画材は野菜のようですね。

寺庭さん絵を描き終えて「野菜の力で元気に生きてゆこう」

と賛を入れました。

禅宗寺院ではご飯の前に「食事五観文」というお経をお唱えします。

その4つめに、”食べ物は良い薬とし、心身を養うものとして頂く”とあります。

しかし、本来薬のはずの食べ物を、やれ塩分カットだ、やれ糖質抜きだの、やれ炭水化物抜きだのと、、、悪者にするのは、元を正せば、長年私たちの不摂生や身勝手さがそうさせたのではないでしょうか。

食べ物は悪くないですよね。

食べ物は薬とすると、自然に、食に対する本当の感謝が現れるように思います。

今週の絵手紙

第11通目

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台風一過と思いきや、また沖縄近海で台風が発生するんだそうです。

久しぶりの台風とあって、雨漏りよけのブルーシートに土嚢を乗せたりと各所の点検に追われた先週末でした。

今年の大分はほとんど雨が降らず、秋海棠にとっては受難の夏でした。そんな中の台風。ほんの少しの雨でしたが、草花には恵みの雨となりました。

しかし、東北や北海道の大雨被害など、全国に目を向けると、各地で痛ましい災害が起こっています。

恵みの雨でもありますが、一方では恨みの雨でもありました。久しぶりの雨と喜んではいられません。

 

被害に遭われた方々に謹んでお見舞い申し上げます。

 

台輪、斗栱、蓑束、面戸の仮組

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作業場では連日作業が続いています。

懐かしい昔の観音堂で見ると、現在作業中の部位がよくわかります。

(観音堂西側。桔木が折れ、屋根は力垂木と垂木で支えられていた。)

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旧観音堂では一部、ただの飾りとして付けられた部分もありましたが、

新観音堂では、全てしっかりと作られています。

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台輪はヒノキ、蓑束はクス、枡、面戸は全てケヤキ材です。

曲がらずに、面戸をすんなりとはめ込めるのは、

材料を良く寝かせて乾燥させているからこそ出来る仕事です。

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今週の絵手紙

寺庭さんの絵手紙

第10通目

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祐山和尚初盆とお盆行事のためしばらくお休みを頂いていました「今週の絵手紙」シリーズ、今日から再開します。

お盆は年間を通して最も多忙な時期です。8月1日からお盆のお参り「棚経」が始まり、

膝痛や夏バテに気をつけながら約半月。今年も何とか乗り切ることが出来ました。

お坊さんの着ている衣は改良が進み、かなり涼しくなってきてはいるものの、

やはり暑いのは同じです。おかげで、毎年お盆が終わる頃には暑さに強い体に変わっています。

今日はお休みを頂き、趣味の楽器の手入れと練習をしました。

盆疲れも徐々に抜け、夏バテ解消の頃にはもう秋が来ているのでしょうね。

 

 

今週の絵手紙

寺庭さんの絵手紙

第9通目

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姪っ子(寺庭からすると孫)と、つゆ草を取りに行ってきたようです。

この詩は寺庭お気に入りの詩人、坂村真民さんの「つゆくさの花」から引用しました。

今日という日もあと数時間で終わろうとしています。

そんなこと考えて生きている方は数少ないのでしょうが。

束の間の命、いづれ大いなる命の中に帰ってゆくその時まで、

清く生きよと、つゆ草は告げているのでしょう。

観音堂 屋根仮組完了

随分観音堂の建築の報告を怠っていました(*_*;

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屋根の仮組が進んでいます。

そして・・・

 

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ついに屋根の仮組が完成です。

しっかり乾燥させた後解体します。

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15年以上寝かせたヒノキの背抜きをしているところです。柱に加工されます。

 

今週の絵手紙

寺庭さんの絵手紙

第8通目

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暑中お見舞い申し上げます

親戚から「御所氷室」というお菓子を頂きました。

氷室とは、冬に出来た氷を夏まで保存しておく部屋のことで、かなり古くからあったようです。そして面白いことに、世界中に似たような物があります。古今東西、見た目、習慣、文化や言葉は違えども、夏の暑さに考えることは同じとは!

「暑いですね」「ほんとに、暑いですねぇ」と、共感は世界を超えるように思います。

このお菓子は、氷室をモチーフにしたこの時期ならではのものです。

夏の暑さも涼しげな京菓子を食すと、少しやわらぐ気がします。

本格的な夏の到来となりました。暑気に負けぬよう、皆さまのご健勝を祈念致しますと共に世界中で続くテロなどの痛ましい事件が無くなるよう願います。

今週の絵手紙

寺庭さんの絵手紙シリーズ

第七通目

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朝6時。暁鐘(ぎょうしょう)を撞いたあと、まだ半分眠けの残った目をこすりながら、ふと下を見ると、勝手口に小さなお客様。

生まれたての蝉が、まだ柔らかい羽を朝日で干して、飛び立つ時を、もう少し、もう少し、と待っていました。

その透き通った羽のうつくしいこと。

急いで寺庭さんを呼んで、絵手紙にしたためてもらいました。

夏の朝ならではの出来事でした。