随分観音堂の建築の報告を怠っていました(*_*;
屋根の仮組が進んでいます。
そして・・・
ついに屋根の仮組が完成です。
しっかり乾燥させた後解体します。
15年以上寝かせたヒノキの背抜きをしているところです。柱に加工されます。
年明けから観音堂の現地工事が始まりました。
まずは「遣り方」(やりかた)です。観音堂を建てる位置を正確に出していきます。
直角三角形とレーザーを両方使って確認しています。
レーザーだけで良いようにも思いますが、万が一レーザーに狂いがあった場合を想定して原始的な方法も使うそうです。
遣り方が終われば土壌改良です。
三川は軟弱な土地ですので土壌改良材を混ぜて何度も転圧していきます。現場の土を検査に出して出来たオリジナルの改良剤を混ぜます。
改良材、初めて見ましたがセメントみたいな粉です。
大量の砕石が運ばれてきました
砕石を基礎の形に整えて、設計図通りか検査をしています
遠くから見ると、できたての古墳?なんとも端正な景色です
ビフォア・アフターのアフターの方です。
天井絵馬の試作です。京都の二人の絵師さんの手によって描かれました。
古い絵馬にも古い良さがありましたが、老朽が激しく残念ながら再利用に適うものではありませんでした。
今回の絵を見た瞬間、元々の絵より数段上の出来栄えにびっくりしました。
絵馬は全部で103枚制作の予定です。
こんばんは。
最近雨続きで、桜もすっかり散ってしまったようです。来年も同じ桜の花が咲くでしょうが、それを見る私は今よりも少しは向上していたいと願うこの頃です。
さて、今日は近くに用事があったので、衞藤建築さんの作業場にお邪魔してみました。
ちょうど天井板に鉋(かんな)をかけておられました。
厚み約1センチの秋田杉です。赤みの強い吉野杉に比べてやや灰色掛かった、透き通るような清々しい色をしています。かなりつやつやと光沢を放っていましたが、まだ仕上げの鉋をかける前の段階だそうです。仕上げが終わると、下の図のように裏面に蟻を切り補強をします。
旧観音堂の天井板は「栴檀」という木材で出来ていました。あまり頑丈な材質ではなく、木目がケヤキに似ているため、ケヤキの代用品として使用されてきたようです。下から見上げるとそんなに目立ちませんが、かなり亀裂や絵の具の剥落が進んでいました。(写真は白象の図)
板が出来上がったら、京都の専門の絵師さんに昔と同じ構図を再現してもらいます。
昔、掃除をしていた時、ゴローンと横になって天井を見上げ、一つ一つ、隣り隣りの絵を眺めていました。手前味噌のようですが、不思議と飽きないのです。
他にはない個性豊かな絵馬。
観音堂を訪れた人々を魅了してきた天井絵馬は新しく生まれ変わろうとしています。