寺庭さんの絵手紙
第9通目
姪っ子(寺庭からすると孫)と、つゆ草を取りに行ってきたようです。
この詩は寺庭お気に入りの詩人、坂村真民さんの「つゆくさの花」から引用しました。
今日という日もあと数時間で終わろうとしています。
そんなこと考えて生きている方は数少ないのでしょうが。
束の間の命、いづれ大いなる命の中に帰ってゆくその時まで、
清く生きよと、つゆ草は告げているのでしょう。
寺庭さんの絵手紙
第8通目
暑中お見舞い申し上げます
親戚から「御所氷室」というお菓子を頂きました。
氷室とは、冬に出来た氷を夏まで保存しておく部屋のことで、かなり古くからあったようです。そして面白いことに、世界中に似たような物があります。古今東西、見た目、習慣、文化や言葉は違えども、夏の暑さに考えることは同じとは!
「暑いですね」「ほんとに、暑いですねぇ」と、共感は世界を超えるように思います。
このお菓子は、氷室をモチーフにしたこの時期ならではのものです。
夏の暑さも涼しげな京菓子を食すと、少しやわらぐ気がします。
本格的な夏の到来となりました。暑気に負けぬよう、皆さまのご健勝を祈念致しますと共に世界中で続くテロなどの痛ましい事件が無くなるよう願います。
寺庭さんの絵手紙シリーズ
第六通目
観音さまは慈悲の菩薩さまです。菩薩さまは私たちと同じように、仏を目指して
日々ご修行に励まれているお方です。もしかして、隣りのあの人も観音さまかもしれませんね。
だいぶ前の事ですが、ある老人から
「坊さん、観音さまを拝んだらどんな良いことがあるのか。南無観世音と祈るだけではなく、もっと具体的な観音信仰の価値やご利益を教えてくれ。」とせがまれたことがあります。少し悲しい気持ちになりました。
観音霊場の四国八十カ所や西国三十三カ所を巡るお遍路さんは、ただひたすらに寺を巡り、ただひたすらに「南無大師返照金剛」「南無大悲観世音」とお参りをされています。
ご朱印を頂き道すがら有難いお接待を頂戴したり。
巡礼は様々な生きた菩薩さまに巡りあい、共に礼する旅でもあると思います。
ちょっとでも自分の得になるように、などといった価値やご利益目当ての悪心を吹き飛ばしてくれるのが観音さまの不思議なありがたさであるように思います。
いく千代も みちびきたまえ 観世音 長く勝る(すぐ)るる 蓮の臺(うてな)に