今週の絵手紙

今週の絵手紙第44週

お盆のため更新をお休みさせていただいていました。

1年で一番忙しいお盆を終え、少しだけほっとしています。

やぶ茗荷という植物は日陰を好む目立たない草です。亡くなった祖母が好んでいました。

お盆にちなんでやぶ茗荷を探してみましたが、なかなか見つかりません。

きっと祖母も同じ思いをして草をかき分けたんだろう、と想像しました。

先祖を偲ぶお盆、皆さんはどんなお盆を過ごされましたか?

今週の絵手紙

今週の絵手紙第43週

福岡と大分両県にかけて水害が発生し、今日は東北で水害が発生しました。

痛ましく思います。亡くなられた方々に冥福を祈り、被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。

梅雨が明けて、厳しい暑さが続くようになりました。

しかし、その晴れ間に無常の有様をかみしめる 今日この頃です。

今週の絵手紙

今週の絵手紙第42週

中庭の水槽にはメダカや金魚、カエルやアメンボ、沢山の生き物が住んでいます。

 

そこに現れたカニ。

 

カニは警戒心が強くすばしっこいはずが、うっかり捕まったようです。

実際の写真がこちら。

カメラを向けても逃げようとしません。

肝が据わっています。

 

美味しそうに苔を食べる姿をしばらくじーっと見ていました。

観音堂内装

観音堂内部

漆喰壁に床は敷瓦です。

正面丸柱と左右の建具の材料は実は同じケヤキの木から取られたものです。

丸柱を作る時に建具用に製材されました。

ケヤキの建具という事もあり、かなり重厚です。

廻りはクワです。

敷瓦の四半敷きです。

黒っぽく見えるのは、食用油を塗った為です。

何週間かかけて塗りましたが、ペンキ用のローラーを使った為、結構簡単な作業です。

4回重ね塗りしてようやくこの色になりました。

今週の絵手紙

今週の絵手紙第41週

禅宗のお寺では収入と支出のように入るもの出るものの事を把住・放行と言っています。

わざわざ分かりにくい言葉を使うのは、収支に対する心意気が普通とちょっと違うからです。

それをよく表している禅語の一つに

 

「把住するときは瓦礫も光を放ち、放行するときは黄金も光を失う」

 

という語があります。(※読み方を分かりやすい現代調にかえています)

誰も見向きもしないゴミ同然の瓦礫に光輝くすばらしい黄金の価値を見出し、

いざ支出の時は執着無く、どんなに高価な黄金でさえも光を失った瓦礫のようにあっさり手放す。

という意味です。

 

価値がある、ない。 好き、嫌い。 損、得。 高、低。 綺麗、汚い。 収入、支出。 男、女。・・・

 

禅は、今ごみのように扱っているもの、あるいは価値を感じているものに、

本当にその見方で良いのか

と疑問を投げかけます。

そして、二つのこだわりが消え去った時、本来の姿、素晴らしい仏教的価値観がひらけます。

今週の絵手紙

今週の絵手紙第40週

茶道の世界では、墨蹟にと共に床の間に花を活けて客人をもてなします。

最近茶事があるようで、日曜日の早朝、花活けの練習も兼ねて茶花探しに行っていたようです。

私は茶道に明るくありませんので詳しいことは判りませんが、

茶道には自己修養の面と相手をもてなす接待の面、文化の面、道具コレクションの面などなど、総合芸術のように様々な顔を見てとれます。

茶道はしなくても、抹茶を頂く機会は、お坊さんという立場上、数多くあります。

物にもよりますが、抹茶は意外に高くないんですよ。コーヒー豆よりは安いのではないでしょうか。

値段から入るとは、あまり上品な物言いではありませんね。すみません。

でも茶道と言うと固くても、抹茶を家庭で飲むだけならいつでも気軽にできるのではないでしょうか。

私は気が向いたときには、マグカップで抹茶を点てて、お参りで頂いたヤマザキの月餅片手に、椅子にて抹茶を頂きます。

 

意外でしょう。

 

これを良しとするか、悪しとするかはさて置き

まあ一服召し上がれ!

今週の絵手紙

今週の絵手紙第39週

ビワに足が生えて「ここにしよう」と穴掘って、自分でにょきにょき成長しました・・・

 

うそです。

 

このビワはおそらく10代だった私が、食べた後の種をぷっぷと飛ばした中の一つです。(すみません)

今では立派な木になって畑の一部を日影にしています。(本当にすみません)

 

この世は因縁で成り立っています。

ビワが因なら種をぷぷっと飛ばした私や、太陽の光、これまで切られずに来たことなど、多くの出来事が縁です。

私達もビワと同じで、気付かぬうちに尊いご縁で今、生かされているのでした。

 

そんなことをふと想うビワの絵手紙です。

 

 

観音堂 外装

軒瓦の形、こんなの初めて見た!と思いませんでしたか?

丸栄陶業、栄四郎瓦の「州浜」という新しいデザインです。

寺院などの伝統的な建築に用いられる事は珍しいと思います。

単に伝統を踏襲するだけでは、伝統を守った事にはならないとの思いから、

今後何百年と続く観音堂を未来の人が目にしたときの事を想像して選定しました。

 

この写真はまだ作業中ですが、正面の外装はヒノキです。

外部側面の壁は漆喰です。近くで見ると鏡のように反射しています。

また、チリ廻りと言って、壁際の美しさが際立っています。

三川は風雨が強く、側面下部は雨に打たれやすいため、特に耐久性を重視しています。

この板壁の厚みは約1センチ以上あります。また、棹の部分も単純に釘で張っただけではなく、頑丈にはめ込んでいます。

足場が取れて全体像が見えました。

正面の飾りは昔の観音堂そのままを忠実に再現しています。

木材はタイヒ(台湾ヒノキ)です。

今週の絵手紙

今週の絵手紙第38週

静岡の親戚から新茶を頂きましたので、早速急須に入れてお供えしました。

お下がりを頂きました。

青々しい香りと共に初夏の訪れを感じます。

 

緑茶は栄西禅師が中国から持ち帰ったとされています。

禅寺では目覚ましの意味で、よく緑茶を頂きます。

 

しかし難点なのは、緑茶を飲むと、どうも気が上に上がると言うか、、

私だけかもしれませんが、坐禅の前に濃い茶を飲むと呼吸が浅くなって困ったものです。それだけ、茶は心身に影響を与える飲物なのでしょう。

 

茶にも個性があります。水質や茶葉の量、湯の温度、抽出時間で味が変わります。安価な茶も淹れ方次第!一煎一煎が真剣勝負です。

 

今週の絵手紙

今週の絵手紙第37週

ホタル自体が珍しい時代ですので、ホタルブクロに本物のホタルを入れて遊んだ方は、今の世ではそんなに居られないと思います。

大分では高校の時に横尾地区で見たのが最後でしたでしょうか。今はマンションが建設されてもう見ることができません。

 

ところで、絵手紙にある「謙虚」という言葉を辞書で引くと

”控えめ、思いあがらない、素直な態度

という意味のようです。

 

「謙虚、謙虚」と口ずさむと・・高慢な思い出を色々反省するこの頃です。